20141020 of Central Sun Ascension Report

2014/10/20 月例セミナー「心の弱点」

このメッセージのいいねポイントは

魂のカルマが現在の人間関係を表している


①階層化するカルマ

大いなる光の存在としてお話をいたします。皆さん方の人生の中に何度も現れくる嫌な現実、避けたい現実、無視したい現実があるでしょう。本来、現実の一つひとつが自分を成長させるための現実であると共に、だんだんその仕組みが理解されていき、自分で自分の現実をつくることができるという本質が分かってくると、すべての現実を喜びを持って受け入れ、そしてさらによい現実をつくろうという意識が強く働いていきます。

今の皆さん方の地球という次元において、一人ひとりの体験する現実はカルマ的なエネルギーをベースにしながら、そのときそのとき体験すべきものが心の順番に応じて現れてきます。この現実の根本にあるカルマ的なエネルギーは実際にはさまざまなレベルでエネルギーがつくられており、単純なカルマというエネルギーではありません。

まず一番深いレベルでこの銀河を取り巻く大きな宇宙のレベルのカルマがあります。皆さん方一人ひとりにもこの宇宙のレベルのカルマが入っています。ほとんどの場合は皆さん方は共通した宇宙のカルマのエネルギーを身につけています。ただ一部の人は遠い宇宙からやってきている場合があり、別のカルマ的なエネルギーが関与している場合があります。多くの人のこの宇宙のカルマは、宇宙レベルでの進化の流れにおいてある宇宙が進化すると、ほかの宇宙の進化を阻害したり、ほかの宇宙に何らかの形で影響を与えてしまう。自分たちの宇宙が進化しようとして、ほかの宇宙の進化を妨げてしまう。こういう現象が宇宙に何度も起きています。そういう宇宙レベルの進化の波において、宇宙自身がつくり上げたカルマ的なエネルギーがあります。

この地球にきている人の大多数はある宇宙において自分の宇宙を正常に進化させようとして他の宇宙のエネルギーを阻害したり、妨害したり、ほかの宇宙を否定してしまったエネルギーがあります。そのエネルギーを多くの人々が持っているために、今この銀河を良くしようとして結果的にほかの銀河を制限させてしまう、ほかの銀河に悪影響を与えてしまうというカルマを体験しております。

したがって皆さん方自身はこの銀河のためと思った行動においても、この銀河のことだけを考えて行動すると、ほかの銀河を好ましくない状態にもっていくカルマをつくり上げていき、それが強く魂に入ることになります。したがってこれを知った段階において、もう皆さん方はこの銀河のため、この宇宙のためという意識を取り除き、すべての銀河がうまくバランスをとっていく、すべての宇宙がうまくバランスをとる方向へと動いていく、そういう意識へと切り替えていく必要があります。

またいろんな星々とのかかわりにおいてつくり上げたエネルギーがあり、太陽系のレベルや星それぞれのレベルにおいて星の進化、星の成長の流れにおいて、何らかの影響を与えてしまったこと、場合によっては星を破壊させるぐらいのエネルギーをつくり出したり、太陽系そのものの流れを変えてしまうぐらいの影響を与えてしまう。そういうカルマ的なエネルギーもあります。今、この地球にやってきている人のほとんどの人が、必ず星の流れに何らかの影響を与えた過去があり、場合によっては星を破壊させてしまったエネルギーを持っている人もいるでしょう。

この地球が破壊するか破壊しないか、この地球が爆発する、しないという現実に巻き込まれるときは、以前、ほかの星を爆発させてしまったり、ほかの星において爆発させる寸前までいった、そういうエネルギーをもっている人がこの地球を爆発させるような状況まで導くことになります。しかしそういう流れの中で、うまくコントロールし、爆発させないで済んだ、うまく乗り越えたというエネルギーもあり、そういうエネルギーの持ち主はこの地球上で地球を爆発させない方向へともっていく流れをつくり出していきます。

したがってこの星の流れにおいて、地球が爆発してしまう、あるいは爆発するのを防ごうとして強い意識を持っている人はそういうカルマを持った人々であり、地球の爆発とかにまったく興味のない人、まったく関心のない人はそういうエネルギーをもっていない人になります。だからといって興味がない人は何も地球のためにしなくてよいのかどうか。そういうわけではなく、やはり地球を平和な社会へともっていこうとする力、地球をなるべく長く存続させようとする力は意味があり、それはよい方向へつくり上げるのがよいでしょう。しかし破壊ということを前提にして、破壊しないようにする。破壊から防ぐという意識が強くなると、破壊のエネルギーも強くなっていき、破壊がどんどん進むようになってしまいます。したがって破壊という考えをまったく入れないで、地球がよい状態を続けていく。そういうエネルギーだけをうまく入れるやり方を身につけていってください。

また国という単位、国が崩壊する、国が占領されてしまう、国がなくなってしまう、こういうエネルギーをもっている魂がたくさんあります。これまで日本という国はほかの国から全面的に占領されたという経験がないために、あまりそういう意識を持つ人はいないかもしれません。しかしほかのほとんどの国は支配される、国がなくなる、国が占領されるという経験を持っており、そのときの嫌な思いで、つらい経験が魂に残っており、それによってまた国が占領される、国が奪われる、支配されるという体験をすることになります。

国が支配されるというエネルギーを体験していきながら、実際には国という存在をつくるときにどういう気持ちで国をつくったのか、どういうエネルギーで国をつくったのかということがとても大事であり、ほかの国に負けない国にしよう、ほかの国よりも立派な国にしよう、こういう思いで国をつくると、常にほかの国との争いが続く国になってしまい、それによって国が破壊されたり、場合によっては占領されたりする国が出来上がってしまうのです。

したがって国をつくるときにあえて破壊的なエネルギーを入れたりせずに、ただ単純に国という意識体をつくりあげていく。単純に国というエネルギーをつくり上げていく。そういうエネルギーに徹しておけば、ほかの国から支配されたり、攻撃されるエネルギーはなくなっていきます。

日本が明治以降、この国という意識に強く意識を向け、日本という国を守ろう、日本という国を立派にしようという思いが強くなり、それによって世界的な戦争の中に巻き込まれていき、日本国、日本国と言えば言うほど、人間のつくった日本国というエネルギーを破壊させる力が強くなっていき、最終的に日本が戦争で負けるという体験を行なってきました。日本の国、日本国という意識が強くなりすぎると、それを破壊するエネルギーがつくられていくのです。

戦後の日本は逆に日本という国のエネルギーがどんどん弱くなっていき、特に日本という国を守る、日本という国だけを何とかするという意識が弱まれば弱まるほど、逆に日本自身を破壊させようとする力も弱くなっていきます。ただこの日本という国のカルマ的なエネルギーを見ると、アジアとの関係において根深いカルマ的なエネルギーがあり、これは必ずしも最近の日本の動きを言っているわけではなく、レムリアやムーと呼ばれた時代にさかのぼっていきます。

そのころ、中心となっていた国と、相当する人間たちの集まりの中に、ほかの民族やほかの部族、ほかの集落の者たちとどのように仲良くやっていくか、どのように協力し合って生きていくのかをかなり頻繁に議論を重ねていました。今の日本につながる民族の者たちは少しでも多くの者たちが進化発展できるようにいろいろ智慧を与えたり、導きを与え、ほかの民族たちが進化成長できるように教えを説いていきました。

ほかの部族の者たちはそれをありがたく受け取っていましたが、だんだん自分たち自身が発展してくると、教わった恩義やいろんな心が失われていき、いつの間にか教えてくれた部族たちに対して攻撃的になったり、自分の方が上であるという意識を持ち始めていき、こうやって争いが始まり、本来の教えを導いていた部族と教わっていた部族との間のトラブルが頻繁に起こるようになってしまいました。

今、このアジアにおいて日本がほかのアジア諸国との間で体験しているエネルギーは、ほとんどがこのレムリアやムーのころのカルマ的なエネルギーを体験していることになります。本来は同じような部族として一緒に成長してきましたが、やはりきめ細かいところまで意識が向く日本人の元になった民族たちが常に一歩先を歩いていたために、ほかの民族の者たちのねたみや嫉妬のようなものを覚えていき、それが攻撃的な事態へと発展していきました。

正しく教えているときはそういう問題はなかったのですが、だんだん自分たちだけで何でもできるようになってきたときに少しずつ教わった恩義を忘れていき、対立的な構造が強くなってきて、自分たちの方が優れているという意識でぶつかるようになってしまいました。今の現代社会においても、はじめはまだ未熟でそこまで進化していない者たちに対し、丁寧に教えていき、いろんなことができるように自分たちの国だけで維持できるように自立できる方法を教えていくと、はじめのうちはそれを素直に受け入れていきながらも、自分たちがどんどん力をつけていき、自分たちだけでうまくできるようになってくると、とたんに教わった心が失われていき、自分たちの方が上である、自分たちは決して下ではないという意識をつくり上げていき、対立の流れに入ってしまうのです。

このように教えるということによってさまざまなカルマも同時につくられてしまいます。ただ教えるというエネルギーにおいても、分からないものに教えるとか、未熟だから教えるという意識をもって教えると、必ずよくない現象があとで起こることになります。したがって教えるというときに、人間的な感情を一切持つことなく、ただ素直に教えていく、そのあとのことやそれにまつわることにいっさい意識を向けることなく、ただ教える。こういう気持ちだけで教えていけば、本来、教えたことによる反発や問題は起こらなくなります。

さらに各地域や家庭のレベルで起こされるカルマ的なエネルギーがあります。地域のカルマ的なエネルギーには、その地域ごとに地域の特徴によるエネルギー的なものがあり、その地域のエネルギーに反応しやすい魂があります。その地域のエネルギーに反応しやすい魂であり、何らかの形でその土地に興味がある、安心する、あるいは逆に何か違和感がある、地域との間でつくられる魂のエネルギーにはそれが良いエネルギーの場合と好ましくないエネルギーの場合があるのです。

これもその土地そのものに存在しているエネルギーであり、自分がその土地に行くと、なぜか嫌な気持ちになるか、良い気持ちになるか。そこに何か惹かれる。いろんなものが現象化していくのです。この地域のエネルギーは人間の魂にも影響を与えており、魂そのものが地域にいろんな興味をもっていき、地球とのつながりを強くしようとして動き出しております。

それぞれの家庭においてつくられるエネルギーがあります。家庭においてあるいは先祖から受け継いだ家系のエネルギーとしてカルマ的になっているエネルギーがあり、これがまた皆さん方に強く影響を与えております。家庭のレベルでつくられるカルマ的なエネルギーは多くの場合は夫婦や家族、兄弟などの間で現象化されるエネルギーですが、魂の歴史の中で以前、家庭の中でつくられたエネルギーであり、親子や夫婦で、好ましくない体験をしていたもの。

家庭としての位置づけになかなか入ることができず、それぞれが別々に自分の人生を歩んでいく。こういうことによって家庭のエネルギーが現れてきたりします。家庭のエネルギーが現れてくると、ほとんどの場合、自分の意志とは関係なしに現実化していき、気がついたときには現実の中のトラブルに巻き込まれた状態になっていきます。

この家庭のカルマ的なエネルギーはとても強力であり、これらのエネルギーをなくそうとしてもなかなかすぐにはなくすことができないエネルギーに発展しております。毎日毎日、いろんなことを考えてしまう。家庭のこと、家の家庭がこうだったら良いのに。こういう家庭になってほしい。いろんな意味で毎日、家庭について考えているエネルギーがあります。この家庭について考えているエネルギーがだんだんたまっていき、不平不満のようなエネルギーとして一つになっていき、これが家庭を通して現象化されていきます。

そうやって家族や兄弟で話し合うと、いつも愚痴が出てきたり不平不満が出てくる。つい家族の悪口が出てしまう。このエネルギーが現象化するものであり、十分にそれ以前のカルマ的なエネルギーから現象化されていきます。こういうカルマ的な家庭のエネルギーは家庭の中で解消することが原則であり、できるだけ自分の家庭で頑張っていく、体験しながらも相手を赦し、相手を認め、エネルギーを軽くしていく。これが普通の流れになります。

ただ家庭のエネルギーの場合、いくら頑張っても自分の力では家庭は変わらない。自分の力で皆を変えることはできない。そういう風に感じられているでしょう。基本的に自分のカルマは自分でしか扱うことはできません。ほかの人のカルマを取り除いたり、なくすことは困難であり、自分で自分のカルマをなくすことが精一杯なのです。したがって皆さん方の家庭にまつわるエネルギーの中で、自分が家庭における問題のエネルギーを消していく。自分で自分のエネルギーを浄化していくというやり方が必要であり、ほかの人のせいにしたり、ほかの人が良くなることを期待していても、ほとんどは改善することがありません。自分で自分の状態を改善していく。克服していく。そういうことによって自分の流れが良くなるようにもっていきます。

また皆さん方の現実において、友人関係や会社の仕事においてつくられたカルマ的なエネルギーがあります。友人や仕事でのかかわりは家族とはまったく異なるエネルギーとしてつくられており、人間関係を通して起こるエネルギー、これはどちらかというと社会に向かう力がどの程度、強いかによってレベルが変わってきます。一人ひとりは豊かな家庭をつくると同時に社会に貢献できるエネルギーをつくらなければなりません。家庭だけよければよいという意識ではなく、社会のために、社会を良くするために家庭をつくり、一つひとつの家庭が社会をつくっていき、社会のための家庭になっていく。これが重要な役割をもっているのです。

自分がつくろうとしている家庭が社会のためになっていたのか。社会の動きにあっていればその家庭は生かされていきますが、社会の方向と家庭の方向が違っていると、家庭が社会のエネルギーにつぶされてしまうのです。社会の動きにうまく家庭を合わせていく。そうすれば家庭は社会と共に進化成長することができます。ただ社会がだんだんすさんでいく、社会がどんどん弱くなっていくとき、家庭をどう維持していくか。

家庭は社会を少しでも良くするためのエネルギーを発信する必要があり、社会においてエネルギーがだんだん弱くなっていると感じたときは家庭から良いエネルギーをいっぱい社会に流していく。社会の方向性や社会の力の方向へともっていくように家庭をつくり上げていく。そうすることによって家庭が社会に貢献できるようになるのです。こういう社会に関するカルマ的なエネルギーも存在しており、これが皆さん方の毎日の現実でも影響を与えているのです。

いろんなレベルのカルマ的なエネルギーを眺めてきましたが、さらに多くの人は身近な人や親しい人、パートナーや夫婦との間のカルマ的なエネルギーにかなり動かされているでしょう。夫婦や家族、兄弟、親しい人やパートナーとの間のカルマ的なエネルギーは一般に個人的なレベルのカルマ的なエネルギーと、家庭や社会を見据えたカルマ的なエネルギーに分類されていきます。個人だけのカルマのエネルギーは家庭や社会のことはまったく配慮していないカルマ的なエネルギーであり、単純に自分の思い、自分の感情によってつくられたエネルギーになります。

ただ自分だけの思いや感情によってつくられたカルマ的なエネルギーはそれこそ相手は誰という意味はなく、どんな人にでも条件さえあえば現実に現れていきます。兄弟を通して現れるものがあれば、遠い人を通して現れたり、あるいは身近な人、あるいは遠い親戚の人を通して現れたりしていきます。

家庭ということを通して現れてくるエネルギーと、家庭とはまったく関係なしに現れてくるエネルギーがあるために、それを分類してみていく必要があるでしょう。家庭ということを意識した上で怒る、親しい人や家族、親子や兄弟に間に現れてくるエネルギーが、自分自身が、家庭というエネルギーをどのようにつくりあげたいのか、家庭をどのようにもっていきたいのかという意識によってかなり変化していきます。

家庭を本来のあるべき方向、家庭全体を良い方向にもっていこうとして、自分なりに意識を向けている人は、家庭のエネルギーとして常に動いていき、パートナーや家族、兄弟の家庭の方向を見据えた上でのエネルギーの現れ方になります。しかし家庭という意識がほとんどない場合は、単純に自分の思いだけで現実化されていき、ほとんど家庭というエネルギーはあってもないような感覚になっていきます。

また人間関係において、ただの友人、ほとんど会わない人や不特定多数の人とはカルマ的なエネルギーがまた変化していき、一般に家庭のエネルギーから遠ざかっていくと、社会そのものの方に近づいていく傾向があります。つまり家庭ということにあまり意識をしていない人は逆に社会に強い意識を向けていて、家庭よりも社会を優先する、社会のためによいことをしようとする、こういうカルマ的なエネルギーもアります。

家庭よりも社会を優先する、これはそういう時代を生きてきた人のカルマ的なものから現れてきて、日本においては武士の世界や家族が、家族といっても今のような家族ではなく、家系を重視していたころ、家柄や自分たちの先祖たちを敬っていた時代のころのエネルギー、そういったものが影響して、今の自分たちの家族だけを考えるのではなく、大きな流れで親戚をすべて含めた社会的なもの、地域的なものを前提とした考えの人もたくさんおります。そういう意識の人は自分の家族はどうなってもよいから、親戚を大事にする、自分の家族を優先するのではなく家柄や家系そのものの大事にする、こういう意識の人が現れてきて、自分の華族よりももっと大きな家柄や家系を大事にしていくのです。

逆に今の自分の家庭だけを前提にし、親戚ですらもほとんど気にしないという人もいるでしょう。これもやはりカルマ的なエネルギーであり、家柄とか家系に縁がなかった人、そういう代々続く家柄の生活や由緒ある家柄ではない家系のエネルギーとして今の家庭だけを大事にする、そういう意識がカルマ的につくられた人ものです。こういう人の場合は、今の家庭をいかに良くするか。自分と身近な家族だけを大事にしていかに家庭としてのつながりを強くするか。そういう意識を強く持っているのです。

この家庭のエネルギーはどれが好ましいとか、どれが悪いということはいっさいありません。人それぞれもっている家庭のカルマ的なエネルギーが異なっているために、学ぶべきテーマも異なり、すべての人を同じように論ずることはできません。自分の今の家庭だけを大事にするエネルギーで学んでいる人がいれば、親戚や一族郎党を大事にしようとして学んでいる人も存在します。

家という学びのレベルが違うため、今、自分が学んでいるカルマ的なもの、ただそれを感じ、それを良いエネルギーへと切り替えていく。ただそこに意識を向ける必要があります。今の家族だけを大事にしようとするカルマをもっている人は、夫婦や兄弟にかなり意識が向いていき、一体感を求めようとして、場合によってはコントロールする、家族を支配するという力が強くなってしまい、それによって逆に家族が苦しくなってばらばらになってしまう。家族がばらばらになってしまうのは、一つにしようとする力が強ければ強いほど家族はバラバラになっていきます。

そのまま利用しながら、一人ひとりをしっかり認め、自由にさせながらも、どこかで強い家族の絆をつくり上げていく。こういうやり方を学んでいく最中といえるでしょう。自分個人の家庭よりは親戚や一族郎党、家系を大事にするという意識の人は、そういう家柄で育ってきたカルマ的なエネルギーをもっていることになります。そのために今の家族だけを見ているのではなく、歴史的な意味における家族や親戚やほかの者たちも考えながら、全体としての家柄を大事にする。いわゆる名誉、といったものを大事にしようとする意識から起こされていきます。

これは昔の日本の人々がもっていたエネルギーですが、今でも十分にもっている人が存在します。いわゆる家柄にこだわる、自分たちの名誉を大事にする、こういう意識の強い人たちであり、こういう人たちはこういう人たち同士が集まってお互いを比較したり、批判したり、お互いの足を引っ張ったりするカルマがつくられております。

いろんなレベルでカルマのエネルギーがつくられているために、カルマと一言でいうことができなくなっているでしょう。自分の場合はどういうカルマがどのようなレベルで、どうやって現実化していくのか。それをだんだん分析していくと、日常の行動の仕方ももう少し理解でき、整理された生き方ができるようにいくと思われます。

一般にカルマとしてつくられたエネルギーはいちばん自分にとって嫌なところ、いちばん自分では手に負えないところ、いわゆる弱点となっているところは自分が本当に見たくないところ、自分でそれを認めたくないところ、分かったつもりで本当は分かっていないところ、それが本当の弱点になっていき、それを気づかせようとしていろんなエネルギーが集中的にそこに集まっていきます。

いわゆる自分が知らないところ、見てみぬフリをしているところ、見たくないところはエネルギーとしてそこに意識させようとするエネルギーが強く現れてくるために、ほかの人から強く指摘されてしまう。皆の前で赤っ恥をかいてしまう。いちばん言われたくない人に言われてしまう。こういう風にして現実化されるのです。

したがって自分にとっていちばん嫌な現実、いちばん嫌なときに一番嫌な人に一番嫌なことを言われる。これこそまさしく自分で気づいていないところ、自分で分かっていないところであり、それを知らせようとする現実が現れてくるのです。自分にとっていちばん言われたくないところを言われたくない人に言われてしまった。そういうときには言われたくない人や言われたくないことに意識を向けるのではなく、自分にどういう弱さがあるのか、その見たくないところとは何だったのか。そこをよく分析していき、自分の力で克服するようにしていってください。

これを放置していても、解決することはなく、自分で取り組むことしか解決はできないのです。自分で積極的に取り組んでいく。指摘されたことを積極的に受け入れ、積極的に改善していく。そういうことによってエネルギーが正しくつくられる。よい方向へと進んでいくのです。自分の心をよく見ていきながら、そういう状況になったとき、正しい行動をとれるようにもっていってください。

それでは少し、休憩をとります。ありがとうございました。

②他人を認めないから自分が認められない

それではメッセージを与えていきます。

Aさんの心において、あなたの心の動きの中で、自分にとって敏感に反応するところ、過敏に反応するところを探していくと、本来自分の中に強い信念をもっているところがあります。それは自分のこれまでの経験の中でつくられた一つの信念体系があり、あるべき仕組み、あるべき流れというものが自分の中で確立されております。このあなたの心の中に確立された自分のあるべき状態というものは、これまでの魂の進化成長の中でつくられてきたものであり、今回の人生においてつくられたものではありません。むしろ魂レベルではこれまでの深い智慧が入っており、この魂レベルで身についている智恵をあなたは思い出そうとして毎日の体験を進めているのです。したがって智慧というのは新しく学ぶのではなく、本来魂の中に入っていてまだ肉体では思い出していないもの、肉体では身についていないものを身につけようとしている作業になります。

この自分の信念として身についた宇宙の真理的なものが自分の中に存在しておりながらも、それとは明らかに違う言動や明らかに違うものを指摘されたとき、あるいは自分にとって好ましくないことを強制させられようとしたときに、自分の心の中に強い反発心や異常な反応を起こしたりしていきます。しかしこの真理を身につける上で、真理でないものを心に受け入れたときに、どのように心が反応するか。これは真理を求める者にとって一番大事な学びになります。自分の真理を構築していながら、まだ真理ではないものを引き寄せたり、それが心に入ってきたときに、過剰に反応する。これはまだ真理を学ぶ準備が未熟だという状態になるのです。

宇宙の学び方からすると、真理を手にすれば手にするほど、真理でないものも受け入れていく。真理をしっかりと心に完成できればできるほど、真理と違うものがやってきてもそれを赦し、あえて反応したり、否定したりすることなく、そのままにしておく。これが真理を身につけた者の心の在り方になっていくのです。まだ真理をそれほど身につけていない人が、真理でなければならない、こうでなければならない、こうしなければならない、という意識にとらわれており、真理でないものに過剰に反応してしまうのです。自分の心の在り方として、自分の中にある真理をしっかりと信じ、理解し、自分の真理を智慧として目覚めさせているのをはっきりと理解していくと、真理でないことが心に忍び寄ってきたり、いきなり入ってきても、過剰に反応して排除したり、向きになる必要もなく、ただそのままにしておく。ただそのまま生かしておきながら、自分は自分の真理で生きていく。こういう生き方ができるようになっていきます。自分の心をうまくコントロールしながら、自分の真理を自分のものにするようにしていってください。

Bさんの心の反応において、あなたの心の反応の中で、すぐに過剰に反応してしまう部分に、自分のことを分かってくれていないで相手が分かったつもりで行動してくる。本当の自分のことを分かっていないのにいかにも分かっているような感じで接してくる。こういうエネルギーに対して、心から不快感を感じるエネルギーがあります。このあなたのカルマ的にエネルギーに潜んでいるエネルギーは、これまでの何回もの過去世の中で、自分自身がほかの人のために思ってやったことが相手にとって受け入れられなかった、自分は相手のためと思って心を尽くして行なったのに全否定された、そういうことに対し常に不快感を感じていたことがありました。このエネルギーをそのまま現在、体験したり、あるいは反対の立場として自分のことを分かってくれていないのに勝手にやってくる、こういう風な感じで受け取ってくる波動があるのです。

これはいろんな意味の学びが入っており、単純に相手のことを理解し、考えようとしても、考え方そのものが自分の考え方で進めていくと、相手の本当の臨んでいるものが分からないままになってしまうのです。相手の本当に求めていることや、本当に理解してもらいたいことは、考え方そのものから相手の考え方で考えていく。自分の考え方で考えても相手の考え方に達することはできないのです。したがって相手はいつもどういう行動をとっているか、相手はいつもどういう考え方をしているのか。それを探していき、思い出していき、相手の考え方だったらこういう風にいく、相手の考え方でこうなっていく。この考え方そのものを理解しようとする。そうすると、相手が望んでいるもの、相手が本当に欲しているものが分かるようになっていくのです。

自分が相手の本当のことを分かろうとし、相手の考え方に沿って理解できるようになっていくと、相手が自分にとる言動も、自分の考え方にたって自分のことを思ってくれるようになり、ただ相手の好みに応じて自分のことをやってくれたり、表面的に自分のことを考えて行動するのではなく、自分の考え方に応じて自分のために行動してくる。そういう人が少しずつ現れるようになっていきます。考え方そのものから相手のことを調べていく。そういう意識を持って接するようにしてみてください。

Cさんの心の反応の仕組みに、自分がいちばん不愉快に感じてしまう状況として、いわゆる常識や社会のルール、皆がそうしている、そういうことばかりにこだわっていて、本当の自分の思いが自分の好みを理解しようとしない人、一般的なルールや一般的なことだけで済ませてしまう人に自分自身が不快感を感じます。自分のことを分かってくれているようにみえても、それは一般的なルールや常識、社会から感じているだけであり、本当の自分の状況において自分のことを見てもらっているわけではないこと。たとえばこういう人の地位はこういう地位だからこうだとか、こういう身分だからこう、社会的にこういう人はこう、そういう建前や見かけ、表面的なものだけですぐ分かったような感じになって決め付けてしまったり、本当のその人の中身ではなく見かけや外見や形式的なことだけで分かった感じになる人。そういう人からいかにももっともらしく自分のことを言われたり、自分に指摘したり、アドバイスしてくる人がいると、自分が何か、赦せない気持ちになってしまいます。

これはある意味ではあなた自身が昔、そういう価値観で人々を切り捨てたりした時期がありました。自分が少しでもよくなりたい、上になりたい、よく見られたいという意識が強かったときに形式的に一般的に、人はこうあるべきだ、こういう人はこうあるべきでこういうときはこうする必要がある、そういう風に人々に言っていたエネルギーが今、自分に戻ってきている最中といえます。したがって素直に自分がそれに気がつき、あまり見かけやルールや一般的に常識にこだわらずに、本当はその人の一人ひとりの心を見ることができるようになれば、エネルギーも次第に変化していき、自分自身に形式的な指図をすることはなくなっていくでしょう。

これからの一つの方向性として、こういう表面的なものや形式的なものの見方をクリアしていき、もうそういったことにぶれない心が出来上がっていくと、次のレベルの学びとして、ある意味では思想的なもの、考え方の違いや認識の違い、そういうところでの自分の学びが始まっていきます。こういう考えの人は苦手とか、いつもこういう風に考えてくる人には相手にできない、いつもこういう風な認識の仕方にはいくらやっても通じない、考え方や認識の違いということが次のテーマになっていき、それによって自分はどういう人にどう接してよいかが分からなくなっていきます。

これは自分自身がすべての人は同じような考え方、皆が同じ認識の仕方であるべきだと考えた時期があり、それを破壊させようとして戻ってくるエネルギーであり、いろんな考え方やいろんな形式の人をそのまま認めていく、一人ひとり認識の仕方が違うということを受け入れていく。そういう学びへと入っていくのです。一人ひとりの接し方をそういう観点でとらえることができるようにしてみてください。

Dさんの心の動きにおいて、あなたの心の中に自分自身の見方において過剰に反応する動きがあり、相手がどのように自分のことを言ったとしても自分の方で一つひとつ過剰に反応してしまう心があります。相手は普通に、何気なく普通の表現であなたのことを言ったとしても、何か自分の方で良くないように言われた感じにとらえたり、自分が未熟であるかのような感覚で言われたように認識されていきます。これは多くの転生の中で、自分の価値観が常に否定される人生を選んだことがあり、それによって自分自身がほかのどの人を見ても価値がないような感覚が身についてしまいました。

本来はあなたはとても強い心の状態で多くの人をうまく雇っていた時期がありました。いろんな人をしっかりと雇って自分が指図をして、うまくいくという時代がありました。しかしそのときに多くの人にとってうまくいったとしても、それ自身をまた好ましく思わない一部の人間が存在し、その好ましく思っていない一部の人間が常に悪口を言う、常にあなたを批判するという言動をとったことがあり、それによって自分自身の力がどんどん弱くなっていき、自分で自分を信じられない状況になっていきました。

そういうエネルギーを体験してきながら、だんだんほかの人から何か言われる、ほかの人から指摘されるということに過敏に反応する心が出来上がっていき、ごく普通の話でも自分に対して何か、強く言われているような感覚になっていきます。このさまざまな心の動きの中で、自分が強く言われないようにするために、自分の方から先に強く言ってしまう、自分が弱いと思わせないようにするために、相手のことを強く言ってしまう。こういう心が動き出していき、自分の心の中で自分の方が先に強く表現したり、相手から何か言われないようにする、いろんな心の防御反応が現れるようになっていきました。

こういう心の動きにおいて、今自分としてはこれらの学びの中で、少しでもエネルギー的な浄化を行ない、自分を赦し、相手を赦し、本来の自分の流れに戻ろうとしています。自分で自分のことが少しずつ理解されていき、自分を赦し、他人を赦し、何とか愛をもってよい人間関係をつくろうとする意識になっております。ただ意識がそう思っていても、現実にいろんな人とのかかわりの中で、人から言われるとやはりすぐ心が反応してしまう。またつい自分が強く言ってしまったり、相手より先に余計なことを口に出してしまう。こういうことが起こってしまいます。

このエネルギーを浄化していくために、まず自分自身が口に出すこと、表現することをしっかりと整理していき、すぐに反応するのではなく、一呼吸おいてから口に出していく、すぐに何かを言ってしまおうとか、何か反応するというのではなく、間をおいて適切な表現を考えてからゆっくり相手に説明していく。この練習を何度も続けていき、そういう言い方や話し方が普通であるかのように自分で変えていってください。エネルギーを変えて自動的にしゃべり方が変わるとか、エネルギーを変えるだけで心が変わるということはありません。まず自分で自分をコントロールし、自分で言い方から変えていく。自分で明るく楽しい言い方をしてにしていく。相手に喜びをもった心で表現していく。こうやって日常の言い方そのものを意識して、変えることが必要になります。自分で意識して言葉遣いや言い方を変えていきながら、相手との関係を少しでも良い状態へともっていく。それを意識して言葉を変えてみるようにしていってください。

Eさんの心の中で、自分の心を分かってくれていない、自分のことをちゃんと理解してくれていないという思いで、ほかの人がいろいろやってくれても満足できない心があります。どうして自分のことをちゃんと理解してくれないのか。どうして自分のことを分かってくれないのか。こういう思いから起こされる現象ですが、しょせん家族といっても実際にほかの人の心を理解することはできず、いくら言葉で会話をしたとして本当に心まで通ずることはあまりありません。人間一人ひとりの心の状態はかなり個別であり、心の在り方や感情の使い方は家族、兄弟でもまったく異なるのです。そのために自分の気持ちを分かってほしい、自分のことを理解してほしいと思っても、本当に理解できる人は誰もいないのです。

自分の気持ちを分かってくれているのは自分ひとりであり、ほかの人が自分の気持ちを完全に分かるということは存在しないのです。したがってほかの人に自分の気持ちを理解してもらう、自分のことを分かってもらうという心そのものを取り除いていき、しょせん一人ひとり自分の心をもっていて、ほかの人の心を理解することは困難である。まずそれを前提にもってくる必要があります。この一人ひとりが抱えている個人の心を自分自身は少しでも理解しようとする、ほかの人から理解される必要はないけれども、自分はほかの人を理解しようと思う、こういう心が大事になります。自分のことを理解しようとしてほかの人を理解しようとしても、基本的には理解されない自分がずっと残っていきます。したがって自分のことを理解してもらおうという心をもたないこと。自分のことを理解してもらおうとする心をつくる限り、自分のことを理解しない人が増えてくるのです。

したがって自分に関してはそれ以上、理解できない人をつくらないために、そのままにしておき、ただ自分はほかの人を理解しようとする、少しでも理解するように心をもっていく。こういう風に心をもっていくと、自分のことを理解できない人、自分のことを分からない人がいたとしても、それはそれでかまわない、それで十分という心にもっていき、そこに反応したり、ムキになる必要がなくなっていきます。自分のことを分かってくれないという心はどこかで自分はちゃんとやっている、自分は分かっている、自分は正しいことをやっているという思いがあるために、自分のことを分かってくれないという心が表れてきます。自分は正しくやっている、自分はちゃんとやっているという意識そのものが自分の心をごまかしており、惑わし、場合によっては自分を正当化するエネルギーに変わっていきます。

自分のやっていることに、いちいち自分は正しいことをしている、自分は良いことをしているという感覚をいっさいもつことなく、ただやるべきことをやっている、ただ必要なことをやっている、それだけにしておいてください。自分は良いことをしているという意識をもつと、必ずそこから新たなる問題が生まれていくのです。ただやるべきこと、ただ必要なことをしていく。そこだけに徹し、あえてほかの人には何も求めない、そうするとエネルギーが少しずつ軽くなっていき、ほかの人から理解されない、分かってくれないという感情を起こす現象がなくなっていくでしょう。

Fさんの心の反応に、あなたの心の中にはかなり自分で自分の心をコントロールできるエネルギーの部分と、そのコントロールしているエネルギーをさらに一段階引き上げさせるために起こる心への挑戦のエネルギーがあります。自分なりに心の動きを理解しており、あまり不愉快な心や自分にとって嫌な感覚というエネルギーが弱くなってきています。多くのことを許したり、認めたりすることができるようになっており、自分にとってのことは自分にとってできない苛立ちや、自分の能力に関してのいろんな思いはあるでしょう。しかし他人を見ての言動にはおおむね赦せる心が身についており、あまりほかの人を責めたりする心がなくなっております。しかしそれでも宇宙はまだまだ心を進化成長させるために、次の段階へと導く現象をつくり出していきます。

あなたのそういう心に対しても、宇宙は常に挑戦的であり、あなたの心がさらに大きく、さらにいろんな人に届くことができるように、いろんな挑戦を行なっていきます。まずあなた自身がほかの人をいろいろみていき、本当に自分が大事にしているものは自分自身がこれだけは守っていきたいという思いに対し、それさえも攻撃的に否定する、頭ごなしに言ってくる、はじめから強気で言ってくるというエネルギーがあると、つい弱腰になってしまう。つい相手に合わせてしまう。わけが分からなくなってくると、そのまま相手の言うなりになるという心があります。これがあなたの次の段階に向かう挑戦であり、どのように強気に言ってきても、強引に言ってきても、やはり自分の心でおかしいと思うものは受け入れない、自分にとって大切にすべきものは大切にしておく。この部分の学びがやってくるでしょう。

自分の心を大事にし、それを保持しようとする力があっても、頭ごなしに強引に言ってくる。この力にいつも負けてしまい、最後は相手に利用されたりしてしまう状態があるのです。どれだけ理不尽な状況であったとしても、自分の心をしっかりと大事にし、すぐに相手に合わせたり、相手の言うなりになったり、利用されたりすることのないようにしっかりと頭を働かせ、常に冷静になって、落ち着いて判断できるようにしておいてください。急に強引に言われると、理性を失ってしまい、正常な判断ができなくなってしまいます。そういう状況でも的確に理性を働かせ、判断をしていき、落ち着いて行動するようにする。そういう心を育てていき、自分自身が常に良い状態を保持できるようにしていってください。

Gさんの心の反応において、あなたの心の中に自分なりにつくり上げた理想の世界、理想の社会や理想の仕組みがつくられており、この自分なりに感ずることができる理想のシステムにうまく合っているものがあると自分はそれを認め、赦すことができ、自分も安心した空間にいるような状態になります。しかし自分の求めている理想的な仕組みに合っていない人、あるいはそれを否定する人が現れてくると、自分はとたんにその人を排除する心が動き出していきます。自分の理想としている仕組みの中に、その人を入れるか、入れないかという心が常に動いており、その仕組みに合う人を歓迎し、仕組みに合わない人をはずしていく反応なのです。

これは魂の歴史の中で、いわゆるある王のような序列の中にいたときに、その序列をしっかり保持しようとして周りの者たちに指図していた時期がありました。王から受け継がれる一連の序列をしっかりと保持する。その命令系統や指揮系統をしっかりと保持し、正しい流れとして皆を合わせていく。そこに専念していた時期があり、そのエネルギーが今の現実に影響を与えているのです。そのために自分の中にあるひとつの序列や仕組み、ひとつの理想的な在り方があり、それに合う人は歓迎できますが、それに合わない人を見るとムキになってしまう、心から接すのがイヤになってしまうという心になってしまうのです。しかしこれを続けていても、自分の心の成長にはなりません。自分の感じている理想的な仕組みに合わない人がいた場合に、そういう人をその人の考えに従い、その人をうまく生かしながら、結果的に自分の序列の中に取り込んでいく。うまく相手の身になって相手の考えの通り、相手の希望とおりに動かしているように見せながらも、結果的に自分の仕組みの中に取り込んでいくというやり方を学ぶ必要があります。

いわゆるいろんな仕組みを使い、頭を使い、智慧を総動員させることになりますが、相手にとってはうまく自分の言うとおりに進んでいる、自分の思惑通りにことが運んでいる、そういう風に進ませながらも、実際には自分の思惑とおりに自分の流れに入れているのです。常にそういうやり方を見つけようとし、良い関係を保ちつつ、自分の流れをしっかりと保持していく。このやり方を身につけるようにしていってください。

Hさんの心の反応において、あなたの心の中に複数のレベルの心の状態があり、自分という個人をどのように成長させていくか。家庭やパートナーというレベルにおいてどのように調和を保っていくか。社会のレベルにおいてどのような奉仕をしていくか。それぞれのレベルにおいての心の動きが別々に巧妙に反応しており、そのときそのときの心の動きがその時々の状態によって変わっていきます。したがって自分ひとりのときの自分を成長させるときの心の動きと、家庭において家庭を調和付けている人の心の動き、社会の奉仕のための心のムキがまったく別に動いているために、ある意味では同時にいろんなことができるという見方もできますが、一つができないと全部ができなくなってしまう傾向があるのです。

この個別のものが個別でありながら、お互いに影響し合っており、結局自分自身で自分の進化成長がうまくできなくなると、家庭においても社会においてもそのままできなくなってしまう状態があるのです。自分で自分の心を分析していき、自分の進化成長のために自分が強くなる、自分のために必要なことを修行していく。それをしっかりと理解し、専念してるときはたとえ家族や社会がどうであっても自分の成長を自分でしっかりと行なっていく。こういう心があれば十分に自分の成長を行なうことができます。しかし現実的には家庭や社会がうまくいかないと、自分自身を成長させる力も弱くなっていき、いくらやっても自分自身がうまくできなくなってしまうのです。また家庭においても、本来、家庭だけのエネルギーで家庭のための学びをし、家庭がうまくいったりうまくいかなかったりするという現象がありますが、これは個人や社会とは別の心の動きになっているために、本来、別々に反応を起こしていきます。

しかしあなたの場合はこれはつながっているために、個人もうまくいかず、社会もうまくいかなくなってしまうのです。これまでの魂の歴史の中に、あなたはいろんなことをやろうとしていた時期があり、いろんなことに挑戦し、いろんなことをそれぞれある一定レベルまで身につける技能を身につけたことがありました。いろんなものを体験しながら、いろんな方面でいろんなことをやっている。それを身につけていたときに、ほかの人になぜそれができないのか。自分はできるのにほかの人はできていない。そういうところに意識を向けたことがありました。そのエネルギーが戻ってきて、自分は全部できるというエネルギーが否定されてしまう状態として戻ってきています。つまり自分がかつて全部できていたときにほかのできていない人をつい否定したり、責めてしまったりして、そのために今、自分のすべてが同時にできないエネルギーになっているのです。

このエネルギーを修復していくために、ほかの人がいろいろできること、いろんなことができる人、それぞれできる人すべてを認めてあげることです。ほかの人に対し、あれはできるのにこれはできない、一人ですべてはできない、こういう発言をするとできないエネルギーとして自分に戻ってきます。ほかの人を、何をやってもうまくいく、あなたはすべてがうまくできる、こう意識でとらえていき、できる人、できる能力をどんどん認める。そうすると自分自身もできる能力として目覚めていったりしていきます。ほかの人を認めていく。複数の能力が同時にできる人をみても、認めていく。そういう心で、自分自身を成長できるようにもっていってください。

Iさんの心の動きにおいて、あなたの心の中に自分で理解している自分の価値観、自分の信念、これが自分では明確に理解でき、自分で分かっているのに、ほかの人に伝えることができない、本来のあるべき姿やあるべき方針、あるべきことが分かっていても、ほかの人に伝えられない。そのために件局はただ黙っていたり、そのままにしておいて、ほかの人のうまくいっていないのを見てイライラしてきたり、じれったくなってくる。それを正しく教えてあげたいけれどもうまく表現できないために、結局はそのままにしてただイライラする心が宿ってしまう。こういう心の動きがあります。

魂のカルマ的なエネルギーとして、あなたが中心的に人々に指図をしていた時期がありました。自分がすべてを理解し、自分が指図をしていく。ほかの多くの人は何もわからず、ただ言うなりに動いている時期であったために、ただ自分が命令し、言うだけで皆、そのまま行動に移しておりました。しかしだんだん自分がそれになれてくると、正しいことやちゃんとしたことを理解していなくても、ただ命令するだけで皆が動く、正しいことでなくても命令すると皆がそのまま言うことを聞く。こういうことが少しずつ現れてきて、それによって自分自身の心が少しずつ変化を起こしていきました。自分がすべてを正しく理解し、それを指図することによって全体が正しく動いていきましたが、だんだんただ言うだけでいい、ただ指図すれば動くというエネルギーに負けてしまい、中身ではなく、命令することだけの状態になってしまったのです。

このエネルギーが今、自分に戻ってきて、自分は分かっているけれどもそれを正しく表現できない。結局、周りの人は分からないまま行動していて、自分はただそれを見ているだけになってしまう。こういう自分にとって何かイライラする、満足できない状態が現れております。まず自分の心の中にある自分なりの分かっていること、正しいこと、あるべきこと、これを自分で具体的にする練習をしていってください。何をどういう風に説明するか。どういう風に表現するか。どういう風に言うとどう伝わるか。この表現の練習をしていき、本当のあるべきことや正しいことが相手に伝わるように練習していく。このれン集をしていくと、正しい自分の心が正しく伝わることができるようになっていき、そうすると自分の本来、感じている正しさ、あるべきものがほかの人にも伝わるようになっていき、そうするとイライラする心が軽くなっていきます。自分の中にある価値観、正しさやあるべき姿、それを具体的に表現できるようにする。その練習をすることによってイライラを減らすようにしていってください。

今日は皆さん方の心の過剰に反応するところ、敏感なところに目を向け、そのアドバイスをしていきました。ぜひ毎日の言動を通して少しでも心がさらに強く、良い状態として動けるようにもっていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。

centsun.gif

  Ascension Report



Arghartan Messages
CentralSunMessage